スギ花粉の舌下免疫療法をはじめて4ケ月目にはいりました

いよいよスギ花粉ピークのシーズンがやってまいりました。先週は雨の日が多かったこともあり、まだましだったように思いますが、既にその時はやってきています。自分はスギ、ヒノキ、カモガヤ、ハウスダスト、など年中アレルギーなのですが、スギ花粉は一番つらいです。

そこで、昨年12月よりスギ花粉の舌下免疫療法を始めました。4ケ月目に入りました。診察の流れや効果をまとめてみました。

舌下免疫療法を始めるに前に

シダトレンは、スギ花粉を原料としたエキスの薬です。少量を数年にわたって服用して体にスギ花粉の免疫をつけようというものです。毎日3年は続けなければいけない、1か月に1回は通院しなければいけない、などちゃんと納得した上でいざ開始となります。

初回の診察時に、問診を受けて舌下免疫療法を受けることができるか先生と話します。ざっくりとは以下のようなことです。

スギ花粉のアレルギーであること

当然ですが、スギ花粉でもない人がこの治療を受けることはできません。自分は2~3年前にアレルギー検査をしていてスギ花粉は0~6のクラスのうち重度の6でした。

一応再度、スギ花粉のアレルギー検査だけしてもらったらさらに数値が上がっていました…。これ以上ひどくなりようがあったのか。

全員に必ず効果が表れるというわけではない

80%の人が何かしらかの効果はでているとのことですが、中には効果が全くないという人もいるようです。また、効果の程度も人によっては違いがあるということです。効果はあるに越したことはないですが、少しでもマシになるだけでも自分はやる価値があると思いました。

あと、効果どころか副作用がでてしまって中断しないといけない場合もあります。

毎日エキスを欠かさず飲むこと

毎日、舌の下に2分エキスを含ませたあと飲み込んで、その後、5分間は飲み食いしないというだけです。はい、たったそれだけ。3年推奨なので3年は続けないといけませんが、これだけなら楽勝だろうと思いました。

実際4か月やってみて、楽勝です。全然面倒とかではないです。朝起きて歯磨きして家をでる前にエキス投入。最初慣れない頃は2分もたたないうちにゴクンと飲んでしまうことがあったのですが、これも1週間もすれば慣れてきます。

自分は朝家を出る直前に服用しています。通勤時何かを口にすることはないので、エキス飲んだ後5分間は飲み食いしないというルールは確実に達成できます。

ただし、忘れることはあります。忘れたときは夜家に帰ってから飲んでます。最近、朝忘れて夜飲む日が結構あるので、玄関ドアに「シダトレン」という貼り紙でもしておこうかな…。

1か月に1回は通院する必要がある

1か月に1回、先生の問診を受けないといけないので通院が必要です。ここが一番ネックかもしれません。ただ、数年前までは2週間に1回の問診が必要だったのが、今は1か月に1回でまだ楽にはなっています。

1か月に1回通院といっても、35日分の薬をもらうので実質1か月+1週間後です。年間にすると、12回ではなく10回くらい通う計算になります。

自分は通勤範囲の病院なのでお昼に抜けていったり、午前休とか半休とればなんとか。平日の日中に行くのが厳しい人は、夜の時間帯にやっている病院、もしくは土日にやっている病院が選択肢になってきます。

治療を開始できるのは6月~12月

治療が開始できるのは、6月~12月と限られています。スギ花粉シーズンに入ってしまったら、治療開始できません。自分は12月の治療ができるぎりぎり最後の月でした。

たまたま11月後半くらいにネットで花粉が来シーズンは多いようなことをみて、花粉シーズンに入ったら鼻炎レーザーをもう一度しようかなあとか考えていたところ、舌下免疫療法のページををみつけました。

鼻炎レーザーの体験記はこちら
花粉症のレーザーをやって1年半たった

舌下免疫療法については、何年か前にも調べたことがあったのですが、その時は2週間に1回通わないければいけなかったので、どうしようか迷ってそのまま忘れていました。今は1か月に1回の通院なら楽なもんです。

診察

初回診察

初回の診察は、まずシダトレンの舌下免疫療法ができるかどうかの診察です。前述した内容を聞かれたり、説明を受けます。これら納得の上、実施できることを先生と話して、治療開始となります。

初回は問診と血液検査だけで帰りました。

2回目診察(舌下免疫療法開始)

2回目の予約時に、2時間くらいはみてください、とこと。舌下免疫療法の治療の流れや説明、注意事項のDVDを30分ほど見ます。その後は、血圧や脈拍をチェックします。

先生から説明を受けながらエキスを実際に舌に投入します。舌の下にエキスを入れて飲み込まずそのまま。2分経ったら飲み込みます。その後は5分間は飲み食いしないでください、とのこと。

ショックやアナフィラキシーなどの副作用がないことを確認するため、30分くらい待合室で本を読んだりして様子を見ます。

その後、先生の診察を受けて血圧や脈拍を再度チェックします。

いろいろ待ち時間とかもいれてジャスト2時間くらいかかりました。この日が治療開始日となります。薬は最初の1週間は量が少なめで、2週間目からは量が増えます。

3回目診察(2週間目)

治療スタートから次の診察のみ、2週間後に診察に行かなければいけません。ここで治療が問題なく継続できているか診てもらいます。

その後は、基本35日後に診察です。

治療費

シダトレン治療は保険適用なので、治療費は3割負担です。

初診は薬もなしで、診察台のみの590円でした。

2回目は診察代670円+シダトレン2週間分1,010円=合計1,680円。

3回目は診察代580円+シダトレン35日分2,010円=合計2,590円。

スギ花粉シーズンの今は、シダトレンの他にアレグラや目薬も出してもらってますので、合計3,000円~3,600円くらいですが、シダトレンだけだと診療代合わせて 2,600円くらいではないかと思います。

年間10回通院したとして、2万6千円。最低でも3年通院したとして、7万8千円。うーん、こうやってトータルしてみると案外かかるもんだなあという感じです。ただ、効果がでてアレグラや目薬やマスクが不要になったら、長い目でみれば安いもんです。

効果(4ケ月目)

舌下免疫療法を始めてまだ4ケ月ですが、すでに効果を感じています。気のせいではなく確実に効いています。例年なら朝おきて連続くしゃみが30分くらい続きます。ひどい時だと1時間くらい続きます。夜もくしゃみが出だすと止まらない時があります。

今はというと、朝おきてくしゃみはでるものの5分以内で収まっています。軽いときは10回くらい連続ででるだけでそれで収まっています。日中は鼻づまりはあるものの、例年の鼻水がとまらない、息がしずらいといったことはありません。一応鼻呼吸できます。

自分は1月、2月はシダトレンと一緒に抗アレルギー薬も出してもらいました。平日は花粉が多そうな日は朝薬を飲んで仕事にいきますが、一応飲むという感じです。1日2回服用の薬なのですが、今シーズンは今のところ、1日に2回は飲んでいません。ひょっとして薬いらないかな?来週は様子をみて、ひどくなったら飲む、というようにしようかと思っています。

土日は基本、症状がひどくなったら薬を飲むようにしていますが、今週末は抗アレルギー薬、目薬なしで過ごせました。日曜の今日は曇りで湿度も高かったですが、昨日の土曜は確実に晴れで天気予報でも今週末は花粉が多いといっていました。それでも普通に過ごせました。

そういえば、昨日サタデーステーションか何かでコメンテーターの方も半年くらい前に舌下免疫療法を始めてマシになってると嬉しそうに話されていました。うんうん、わかるわかる。2年や3年もやってれば効果も期待するけど、数か月で効果を体感できればうれしいもんです。

あと目のかゆみですが、今、目薬がなくてもやり過ごせるくらいです。日中かゆくなることはあるものの、例年の、掻いても掻いても、うがーっ!かゆいー!というのがないのです。自分は鼻づまりもさることながら、目のかゆみも相当ひどくて1日に何度も目薬をさしてもかゆくて、スギ花粉シーズンは目を掻きすぎて赤くなってることが多いです。

ただ、目のかゆみはマシなのですが、朝起きたときに目やが普段より多かったり、朝少し腫れぼったかったり、日中目がしばしばしたりと、花粉シーズンにありがちな症状はでます。

最初の診察後、薬局で薬をもらうときに薬剤師さんからは、「今シーズンはまだ始めたばかりだから間に合わないけれど、来シーズン(1年ちょい)は効果は感じることができますよ」と言われました。このとき、えっ、そんなに早くで効果でてくるのか、と思ったのですが、4か月目にして今年すでに効果を感じているのでちょっとびっくりです。

症状が軽いので最近は仕事に行くときにマスクを忘れることもあります。電車でくしゃみが連発すると困るので一応マスクはしますが、なくても大丈夫なレベルです。通常は鼻みずが止まらないのもあり、常に予備のマスクはいくつか鞄に入れていて1日に何度も替えるのですが、今は1日1個で済みます。

再三になりますが、気のせいではなく、確実に花粉の症状がマシになっています。自分は重度なので普段こんなもんではないです。仕事中も薬が切れると息苦しいのと鼻ムズムズと目のかゆみで集中力もなにもあったもんじゃありません。抗アレルギー薬+目薬は手放せません。夜は息苦しくて寝付けないこともあります。

今年はそういった日が1度もきていません。この季節に薬なしで1日中鼻呼吸できていること自体奇跡です。

また何か月後かにその後の経過もまとめたいと思います。

ヒノキやダニは?

ちなみに、自分はヒノキも0~6クラスのうちの5クラスなので重症です。ダニアレルギーもあります。今回、シダトレンを始めるときに先生に、ダニも一緒に始めることはできるか聞いてみたところ、可能とのこと。

ただ、シダトレンで問題ないか確認してから?うんぬん説明があって(詳細忘れました)、とりあえずシダトレンだけということにしました。ダニはスギに比べればまだマシなほうだったこともあり。

あと、ヒノキのシダトレンのようなエキスはまだないんですか、と聞いたところ、ないとのこと。ヒノキはスギとアレルギーの成分が似ているので、シダトレンで効果がでている患者さんはヒノキも症状が軽くなっている人が多いとのことでした。4月~5月のヒノキシーズン要経過観察です!

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